占いの起源と歴史を調査!日本最古の占術は?

占い全般
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今の時代の人たちにとって「占い」は、とても身近なものなのではないでしょうか?朝の情報番組でも毎日の運勢のランキングが出ていたり、雑誌やサイトに載っていたり、占いを一切見たことがないという人の方が少ないはずです。

それに、街に出れば(今は減りましたが)路上で手相を見ている占い師やショッピングモールにも占い師がいて、注意深く周りを見渡してみると日本が占いに溢れているということがわかります。

そんな占いですが、日本ではいつから占いが行われるようになったか知っていますか?昭和でしょうか?明治、大正時代でしょうか?それとも江戸時代?

子どもの頃、社会科で習った歴史上の人物たちも占いをしていたのでしょうか?
今回は、日本の占いの歴史を紐解いていきます。

■占いってそもそもどういう意味?

占いの歴史を見ていく前に、そもそも「占い」の「占」はどこからきた言葉か知っていますか?「占」の意味には諸説あります。まず一つは、「占」の「卜」と「口」にそれぞれ意味があると言うものです。

「卜」は甲骨の割れ目の象形を表し、「口」は亀甲占いの結果を口述するという意味があり、この二つが合わさって、できたという説があります。

また占いは神のお告げという立ち位置でもあったため、お告げの内容は変えられないし、お告げ通りに物事が決まっていくというところから「確定し動かないこと」という意味でも使われるようになりました。

またもう一つ言われているのは、占いの「占(うら)」は、「心(うら)」からきているという説です。「心(うら)」は「表に出さない裏の心」「外面に現れない内心」という意味があり、占いも同じように人が表に出さない裏の心を言い当てたり、外面に現れていない内心を言い当てたりするため、「占(うら)」という言葉が使われたのではないかと言われています。

この二つの説のどちらか、もしくは両方ともが正しいというのはなく、これらはあくまで説のうちの一つですが、どちらも納得できる内容ですよね。

ただ、次の項目を読むと、最初にお伝えした方の説の方があっているかもと思うかもしれません。

■日本最古と言われる占いの使い手はあの有名な人!

占いについて調べてみると、誰が日本で一番初めに占いをしたのかという明確な答えはありませんでした。ただ文献として残っている中で一番古い占いの使い手が、邪馬台国の卑弥呼です。

卑弥呼については男なのか女なのかということさえも謎に包まれている存在ですが、女性だという説を唱えている人が多いので、ここでは女性ということで話を進めますね。

彼女のことが書かれているのが魏志倭人伝です。ここで卑弥呼は亀甲占いをして、国を治めていました。亀甲占いとは亀の甲羅を使って行う占いで、占う度に毎回答えが変わるので卜占と言われています。

亀甲占い、卜占、この言葉、一つ前の項目でも出てきましたよね。「占い」という言葉の説明をした際に出てきました。

彼女が日本最古の占い師であり、亀甲占いの使い手だった。そして、占いの語源は亀甲占いからきているとなると、全てが偶然とは言えないですよね。かといって、卑弥呼が「占い」の語源になったのかどうかは定かではありません。

また動物の肩甲骨を焼いて、そのひびの入り方で占う方法は「太占(ふとまに)」と呼ばれており、中国から伝わったとされていますが、卑弥呼は中国から伝わる以前から亀甲占いを行っていたと言われているため、日本で最初に占いをしていた卑弥呼に関しては占い業界でも謎多き女性とされています。

■平安時代の占いと言えば?

飛鳥時代に入り、さらに中国から様々な占いが日本に伝えられるようになりました。その中で、太占は衰退し、亀甲占いが力をつけるようになり、この占いは現代でも一部の人の中で使われています。それについては、次の項目でお話しをしますね。

そして平安時代。安倍晴明を初めとした陰陽師が、よく知られる占いだったのです。陰陽師は現在でも存在していますが、明治3年までは公的な占い機関として存在していました。

陰陽寮と言われており、今の時代でいう経産省や国土交通省などと同じ扱いで国を左右する機関としての役割も果たしていたのです。

陰陽道の流れは中国の陰陽五行の思想がもとになったといわれていますが、陰陽五行が日本に根付き、日本独自の発展をしたもののため中国には陰陽道の考えはありませんでした。

日本の陰陽師が有名になった理由は、先ほども書いた安倍晴明の存在です。彼がいたからこそ、陰陽道は公的機関としての役割を担うようになったのです。

■現代にも生き残っている昔からの占いは神社にある?

占いと神社だと結びつかないと思っている人もいるかもしれませんね。ですが神社は神道と呼ばれているものを身につけた人がいるところです。神社には祈禱師がいて、お祓いやお祈りをしたりしますよね。たとえば、厄年の人は神社に行ってお祓いをしたという経験もあるかもしれません。

神社には神社本庁というものがあります。では、親元は神社本庁なのでしょうか?

その答えはあっていますが、神社本庁の上にいるのが天皇です。神社本庁のトップは「統理」と言われているのですが、就任する人たちや神社本庁の重要なポストには皇族が絡んでいます。

天皇を含めた皇族は神道の使い手です。そして、邪馬台国時代に卑弥呼が行っていた亀甲占いを現在も行っているのが天皇だといわれています。(ただし卑弥呼が使っていた亀甲占いと天皇が使っている亀甲占いが同じという確証はありません)

天皇と占いが結びついていると思っている人がどれぐらいいるのかは知りませんが、日本は古来からずっと占いで統治してきたといえるでしょう。ただし、全てが明白にされているわけではないので、本当かどうかは定かではありませんが、かなり確率の高い本当のことだとは言えます。

■占い師、拝み屋、いたこ、各土地にいる占いの使い手

日本には様々な占い師がいますが、占い師以外にも拝み屋、いたこ、各土地に根付いた呪術師、シャーマンなどが存在しています。

先ほどは神社の神道についてお話をしましたが、お祓いは神社だけではなく寺でも行われていますよね。ただし、寺の場合は護摩です。寺は仏教がもとになっていますので、東洋系の占術といえるでしょう。(神道は日本独自のもの)

神道が宗教かといわれると首をかしげる人もいるかもしれませんが、仏教は宗教だと認識している人はほとんどでしょう。その仏教が占術を使っている(寺では九星気学や八卦を使っているところがほとんど)となると、宗教と占いも密接な関係があるのかと思いがちですが、そう言うわけではありません。

海外の話にはなりますが、例えば西洋占星術が一般化していた海外にキリスト教が入ってきて、キリスト教の力が強くなっていくと西洋占星術を禁止する動きが活発になった地域もあります。

占いと宗教は必ずしもイコールではないということです。ただ、似た側面はあるので、仏教のように融合したものもあるということです。

また日本の場合は、大昔からいたるところに神様がいるという神様信仰(山の神様、森の神様、花の神様、石の神様など)が盛んだったため、各地に習わしが残っており、それがお祭りになって残っているという説もあります。これらも、占いの一種と言えば一種なのかもしれません。

■海外の占いはいつから存在している?

これまで日本の話をしてきましたが、海外ではいつごろから占いをするようになったのでしょうか?海外には日本よりも昔から占いが行われていたという文献が残っています。

地球上で世界最古の文明で知られているのは、メソポタミア文明です。実はこの、メソポタミア文明の遺跡から占星術に関する文献が出土されています。メソポタミア文明は紀元前40世紀と言われているので、その頃から占いが存在していたというわけです。

メソポタミアの先住民族シュメール人は、この時代にすでに月の回転周期や春分点の移動、一年の長さなどをほとんど正確に計算されていたといわれています。さらに60進法を採用して、1ダースという単位も作っていました。そこから現在の西洋占星術の12星座が生まれたともいわれています。

その後も、メソポタミア文明、カルディア帝国、バビロニア帝国など国は変わっていきますが、それでも占星術はより精度を増して存在しており、この考え方が世界各国に広がっていったのではないかともいわれているのです。

占いの発祥地、起源などはまだ明かされていませんが、とてつもなく歴史のあるものだということだけはわかりますね。

■海外と日本の占いの違いはあるのか?

海外と日本の占いに違いがあるのかについては、現代ではほとんど違いはありません。ただ一部、日本由来の占いであったり、海外から来た占いを日本で発展させたものがあったりするため、日本が発祥の占いも存在はしています。

また日本には八百万の神様という考え方が基盤になっているため、それを信仰している神社(神道)は海外には存在しません。寺はインドや中国から来たもののため、海外にも存在しています。

日本独自のものは占いというよりは、昔からの伝統行事やしきたりの中にあると考えた方がいいでしょう。

日本の考え方では、信仰の対象が実際の人や雲の上にいる存在ではないというのが面白いところです。八百万の神様は山や川や家、石、森、お茶碗、トイレなど様々なところに存在しています。信仰対象が身近だということもあり、神様に対して親近感があるので、占いに対しても近しい存在として受け入れているのかもしれません。

■西洋圏と東洋圏の違い

西洋と東洋の違いというよりは、先ほどのメソポタミア文明発祥のものなのか、中国インド系列のものなのかという違いがあります。

メソポタミア文明発祥のものは西洋占星術で、星の配置で生まれた時のことを占ったり、これから起こることを占ったりしています。その他にも、タロットも西洋占星術の一つです。

インド発祥のものは、インド占星術と言われており、こちらも星の配置で占いを行っています。ただし、インド占星術をベースに作られたといわれている宿曜占星術は星の配置ではなく、月の満ち欠けで占うもので、西洋が太陽信仰をしているのに対して、こちらは月信仰という違いがあります。

中国系になってくると、風水、易、命理(日本では四柱推命に発展)、姓名判断、紫微斗数、算命学などがあり、空を見上げて占うものとは少し違う形で発展してきています。

西洋占いは基本的には星の配置で占いをしていますが、東洋占いは歴など時間を元に占いをしているという違いがあります。ただ、星だから、歴だからといって、どちらの方が当たる当たらないということはありません。見ているものが違うというだけです。

■日本の占いは多国籍に

今回は占いの起源や歴史について調べてみました。日本にある占いのほとんどは、海外から伝わったものがほとんどですが、日本人の占い好きという感覚は、昔からあったのだと思われます。

現代に存在する占いはすべて、何世紀も昔から使われていたものばかりです。新しそうに見えたとしても、それは昔の占いで禁術となっていたものを掘り起こしてきたり、昔の占いを新しい見方に変えただけだったりします。

それでも日本は海外のあらゆる占いを受け入れ、現在に至っています。中には東洋西洋の占いを混ぜ合わせたものもあるでしょう。これは日本人が、占いに貪欲な証拠とも言えます。

人類が科学だ文明だという以前から占いは存在し、人類に大きな影響を与えてきました。歴史上の人物も、全員が占いの存在を知って、政治などに使ってきていたのでしょう。そしてそれは今でも同じです。

占いには根拠がないと言われることもありますが、根拠を証明できなかったとしても、これだけ長い間使われ続けてきているのですから、そこには何かあるのでしょう。

令和になった今の日本の占いは、もっと身近なものになっています。誰もが気軽に占える時代ですので、悩み事や不安なことがあれば一度占ってみてはいかがでしょうか?