中国・タイ・ドイツの占い事情を現地調査!日本の占いと比べると?

占い全般
世界の占い事情

「占い信じますか?」と聞かれたら様々な意見が出てくると思います。
「そんなに信じていないけど、雑誌に載っているとつい見ちゃう」
「占い師に鑑定してもらったことがあるほど信じるタイプ」
「全く信じないけど、テレビの占いランキングは見たことがある」

この「様々な意見」は、日本独自の占いの認識によるものです。他方、世界には「大きな出来事の指針は占いに頼る」と考える人が多い国や、占いを信じない人が多数を占める国など、日本とは違う占い認識を持っている国が多くあります。

今回は以前紹介した「占い大国や海外で人気占術は?16ヵ国の占い事情を解説!」から、以下3国を現地調査して深堀りします。

・日本や韓国などアジアの国々に占いを伝えた占い大国「中国」
・自由で独特の占い事情を持つ「タイ」
・全く占いを信じない国代表「ドイツ」  

■日本の占い事情

各国と比較するためにも、まず日本の占い事情を紹介します。

日本では星座占いや誕生月占いが当たり前にメディアや書籍に多く取り上げられています。占いの館が数多く存在し、占いが広く受け入れられている占い大国です。人気の占術はタロットや姓名判断ですが、他にも手相占い、易占い、オーラ鑑定、四柱推命など様々な鑑定ができます。

宗教から占いに派生した国も多いですが、日本では宗教に重きを置く人は多くなく、スピリチュアルな占いよりは、問題解決のためや前向きに行動したい時などに占いを活用することが一般的です。

また、占いに興味関心のない人にとっては、メディアで取り上げられる星座占いや血液型占いぐらいしか知らず、逆に占い好きな人は占い師でなくても占術を認知していることもあり、人それぞれと言う印象。占いを信じる人信じない人、どちらであっても受け入れられる国です。

■中国の占い事情

中国本土、台湾、香港では、占いは非常に信憑性があるものとして人気ですが、タロットや手相などで具体的に占うより、信仰する宗教の教えを前提とし、占いを通じて伝えられたメッセージは神のお告げとして受け取るなどスピリチュアルな占い方を好むようです。

中国の代表的な占術は「易占い」です。日本でも有名な占術の1つで、筮竹という竹ひごのような50本の棒を使って占います。古代中国から伝わる儒教の経典「易経」から来ています。その他にも、日本でよく使われる「風水」「四柱推命」は中国から伝えられた占術です。

それでは中国の占い事情について詳しく見ていきましょう。

占いストリート

中国の占い

日本でも観光地などに占いの館があるのを見かけます。中国では占いの館よりもう少し小さい占い店がズラリと並ぶ占いストリートがあります。国民にとって占いは、日常生活の出来事を決める指針となる場合が多く、常日頃から多くの人々が占いの店に訪れているそうです。

占い観光ツアー

中国の占いは諸外国からも大きな人気を集めており、観光ツアーとして組み込まれることもあります。代表的な占い都市は北京、中国本土以外では台湾、香港です。

– 北京

国子監街ストリートが有名です。占いの他にも、水晶やお守りなどヒーリンググッズも多く売られています。

– 台湾

行天宮の地下道にある占い横丁が有名です。多くの占い店が並んでおり、一般的に知られている風水や手相占いから、米粒占い、顔相占い、亀占いなど様々な占いを体験することができます。

– 香港

風水で有名なスポット黄大仙があります。香港式おみくじが名物で、竹筒から数字が書かれた筮竹を引くのですが、日本とは少し違い、占いたいことが複数ある場合は何度でも引いて良いそうです。多くの観光客や地元民が訪れることから、電子式おみくじが導入されたことを地元新聞が発表し、話題になりました。

聖地巡り

日本でも聖地巡礼や寺巡りがあるように、中国にも同じような風習があります。日本と異なるのは、中国では宗教の中でも儒教、道教などで聖地が変わるため、その地に信者がお参りに行く宗教の聖地巡りが一般的です。

中国で人気占術

歴史ある易、風水、四柱推命が一般的に人気です。世代ごとで占いの意識について差異はあるものの、やはりスピリチュアルな占いが主流となっています。

現在の中国の占い事情

ビジネスの世界でも風水などが積極的に活用され、殆どの人が占いを信仰する占い大国であり、占いの歴史も長い中国ですが、様々な社会現象や社会の変化により若者の中で考え方が変わってきているようです。

若者から占いの話題が出ることは少なくなり、スピリチュアルな導きで日常生活を過ごすよりは、日本と同じように「何かに悩んだら占い師に導いてもらう」というスタンスが多くなっているそうです。

中国で占いを受けるなら

– 北京

2000年代に政府の規制緩和より少しずつ占いストリートができたため、「占」と明記していない店も多く、「起名」と書かれていることもあります。日本語対応をしてない店が大半なので、ツアーで組み込むか、通訳を連れていくことをお勧めします。

– 台湾

行天宮の地下道にある占い横丁は観光地としても有名で、日本語対応も万全です。通訳やガイドなしでも行くことができます。

– 香港

占いの人気スポットが2つあり、現地の人は「昼は黄大仙、夜は廟街」と使い分けているそうです。黄大仙はオプショナルツアーとして取り扱っている旅行店も多いので組み込むのも良いでしょう。廟街は占い以外にも食事所やお土産屋もあるナイトマーケットです。

■タイの占い事情

仏教国として有名なタイは立派な占い大国です。親日国でもあり日本文化が広く普及し、今後も日本との関わりが増えていく国の1つでしょう。占いの歴史も深く、タイは仏教を深く信仰している国ですが、その仏教から占いが派生し、一緒に信じられてきました。

かつてはお寺に行くと占い師が滞在しており、相談者が占ってもらう光景が日常的にありました。今も占いを信じない人は殆どいないと言われていますが、占いに対する厳格な決まりがなく自由なことから、他の占い大国とは全く違う考え方を持っているようです。

タイでは「曜日占い」と「数字占い」が人気で、占いはライトな感覚で日常生活に取り入れる傾向があります。

誕生した曜日を拝む文化

タイの占い

タイでは自分の生まれた曜日を重要視することから、有名な「曜日占い」があります。日本での星座占いや血液型占いと同じような感覚で、国民にとって最も身近な占いです。

曜日を大事にする背景として、各曜日の仏様という存在があります。タイのお寺に行くと、各曜日と毎日拝む7~9体の仏様がおり、仏様の前に置かれたお椀に賽銭を入れて生まれ曜日の仏様を拝みます。各曜日の仏様は、インド古代宗教バラモン教の占星術にある9つの神様から来ていると言われています。

しかし、仏様の数が寺によって違うことが多々あります。水曜日の午前午後で仏様を分け9体にする寺、毎日拝む仏様が無く7体しか置かない寺もあります。正確な数や決まりはなく、各お寺によって異なるなどルールはないようです。

伝えられた宗教を厳格に守りビジネスに取り入れる中国、日本のように日常生活に溶け込んでいるが問題解決のための占いでもない、比較的自由なタイならでの占いに対する考え方です。

数字に対する信頼

タイでは曜日占いの他に「数字占い」も人気です。ラッキーナンバーを身につけると良いという考えの元、自分が好きな数字やラッキーナンバーが含まれる電話番号、車のナンバーを購入することは珍しくありません。宝くじも日本とは違い、ラッキーナンバーを含む番号を購入します。

ただ、数字占いと言っても、宝くじや自分の運気を上げるために活用し、人生の指針として取り入れるわけではないそうです。曜日占いと同じく、厳格なルールや守り事はないタイならでは占いです。

現在のタイの占い事情

かつて、タイのお寺にいた占い師は「教えを導く人」として重要な役割をもっており、お寺を訪れた人々は占ってもらっていました。しかし、現在では占い師がいないお寺も多く、昔のような考え方は薄れているそうです。

若者の中でも「何曜日生まれ?」と日常会話にあがることは少なくなり、雑誌やメディアで見る程度という、日本と同じような風潮となっています。つまり教えや祈祷は大事にするが、占いは今後の参考に留めておく、といった考え方が主流になりつつあります。

タイにも有名な占い師が存在しますが、現地の人が頻繁に鑑定してもらうのではなく、どちらかと言うと観光客向けの占い師であり、日本人が多く住むような外国人街などに住んでいることが多いようです。

タイで占いを受けるなら

観光地としても栄えている首都バンコクがお勧めです。日本語に対応している占い師もおり、英語やタイ語が分からなくても大丈夫です。誕生した曜日を聞かれることがあるため、前もって調べておきましょう。

観光地としても有名なお寺ワットポーにも、お土産屋と並んで手相などの占いをしている占い店があります。対応している言語が英語なので、通訳やガイドを連れて行くことをお勧めします。

■ドイツの占い事情

ドイツは占いに興味のない国々の中でも、占いに対し拒絶反応を示される国かもしれません。哲学や宗教には興味があっても、占いを深く信じていると周りから驚かれます。また、日本や中国のような占いの館や店は全く見当たらず、メディアで取り上られる機会もほとんどありません。

強いてあげるなら手相占い、タロット占いが知られています。手相占いは、かつて医学と同じように大事にされた時期がありました。ただ、今ではその名残はあまりなく、詳しい人も多くないようです。

家族内の教育

ドイツの家庭では「理屈的な教育」を主としており、子供に対し理由や原因、それによる結果を導きます。よって両親は、迷信や未知のものに触れさせることを嫌う傾向にあります。仮に子供がタロットに興味を持っていても、親に尋ねるのははばかれる環境のようです。

ドイツで占いを知る機会

ドイツでは占い店は見かけないため、家庭内でも占いに触れる機会は少ないと言えます。家庭で教わらず、メディア露出もない占いについて、子供が興味を持つきっかけは何でしょうか。

取材した現地の人は、イタリア人に星座占いとタロットを教えてもらったそうです。ヨーロッパでは近隣諸国の出入りが盛んなため、占いに詳しい隣国の人々と関わる機会があります。少しずつ年を重ねていくと、占いを信じるヨーロッパ出身の友人から教えてもらったり、時に友人や近所の人から知ることもあるのだそうです。

ゲーム感覚での占い

そんなドイツでもゲームとして占いを取り入れた時期がありました。「ブライギーセン」と呼ばれる新年に行われた鉛占いで、火であぶり溶かした鉛を水の中に落とし、出来た鉛の形で新年の運勢を占うというものです。一年に一度、日本のおみくじのような感覚で楽しんだそうです。しかし、鉛が危険との判断により、中止する家庭が続出しました。

鉛占い以外にも占いはありましたが、それでも占い自体を止めてしまう考え方が一般的だったそうで、今では家庭でも公共の場でも触れる機会が殆どなくなりました。

ドイツで占いを受けるなら

残念ながら占い店が見当たらないので、現地ですぐ鑑定してもらえることは無いでしょう。ただ、デュッセルドルフにて日本人占い師さんが活動しています。デュッセルドルフは日本企業が数多く進出し、観光やビジネス目的で訪れる人も多い都市なので、行く機会がある人は前もってアポイントをとってみましょう。

一方で、近年ドイツでも問題解決の手段として占いを活用する人が少しずつ増えてきているようです。占いをゲーム感覚として捉えていた国であっても、社会的な事情や環境によって、占いに対する意識が変わってきていることが分かります。

まとめ

世界4カ国の占い事情を紹介してきました。

・占いを信じる人と信じない人が共存している「日本」
・宗教から深く占いと結びついている伝統的な「中国」
・宗教から派生し自由で独自の占術を取り入れる「タイ」
・占いを全く信じない国「ドイツ」

近年はどの国でも占いを活用する機会がある一方、世代で考え方に差異があることが分かりました。かつて日常生活の出来事を決める指針に占いを取り入れてきた世代と比較すると、分からないことはインターネットを通じて簡単に知ることができる世代の人たちは、「根本的に解決できない」「すぐ答えが見つからない」ことに対して、占いは単に参考の1つとして利用するようになったからだと思います。

とはいえ、占いはこれからの時代により必要なものとなっていくでしょう。前向きに充実した毎日が送れるよう占いを活用してください。